英語の助動詞(B2レベル)

1. 完了形の助動詞

完了形の助動詞は「助動詞 + have + 過去分詞」の形で、過去の出来事に対する現在の判断を表します。

should have + 過去分詞

過去にすべきだったのにしなかったこと(後悔・非難)を表します。

  • 例文
    • 彼にもっと早く連絡すべきだった。
      I should have contacted him earlier.
    • あなたはそんなことを言うべきではなかった。
      You shouldn't have said that.

might have / could have + 過去分詞

過去に起こった可能性のあることを表します(実際には起こらなかった)。

  • 例文
    • もう少しでバスに乗り遅れるところだった。
      I might have missed the bus.
    • 彼女は家にいるかもしれなかった。(でもいなかった)
      She could have been at home.

must have + 過去分詞

過去の出来事に対する強い推測を表します。

  • 例文
    • 彼は一生懸命勉強したに違いない。
      He must have studied very hard.
    • それを聞いて彼女はショックを受けたに違いない。
      She must have been shocked to hear that.

2. 推量の助動詞

現在の状況に対する推測や確信の度合いを表します。

must be

強い確信・確実性が高い推測を表します。

  • 例文
    • 彼女は医者に違いない。彼女の知識はとても豊富だ。
      She must be a doctor. Her knowledge is very extensive.
    • あなたはとても疲れているに違いない。長旅だったから。
      You must be very tired. It was a long journey.

can't be / couldn't be

強い否定的推測を表します。

  • 例文
    • 彼がそれをしたはずがない。彼はそんな人ではない。
      He can't be the one who did it. He's not that kind of person.
    • これは本物ではないはずだ。あまりにも安すぎる。
      This couldn't be genuine. It's too cheap.

might be / could be / may be

可能性を表し、確信度は低~中程度です。

  • 例文
    • 彼はオフィスにいるかもしれないし、いないかもしれない。
      He might be in the office, or he might not.
    • この症状はストレスが原因かもしれません。
      These symptoms could be caused by stress.

3. 助動詞のニュアンスの違い

確信度の違い

確信度の強さ:must > will > should > may/might/could

丁寧さの違い

would > could > will > can (丁寧さの順)

  • 例文比較
    • Can you help me? (基本的な依頼)
    • Could you help me? (より丁寧)
    • Would you mind helping me? (さらに丁寧)

4. 実践練習

次の状況で適切な助動詞を使って文を完成させてみましょう:

  1. 昨日の試験について:「たくさん勉強したのに失敗した。もっと集中すべきだった。」
    → I _______ (should have concentrated) more.

  2. 友人が約束の時間に来なかった理由を推測:「電車が遅れたに違いない。」
    → The train _______ (must have been) delayed.

  3. 傘を持たずに出かけて雨に濡れた友人に:「天気予報をチェックすべきだったね。」
    → You _______ (should have checked) the weather forecast.

  4. ドアが開いていることについての推測:「誰かがまだオフィスにいるかもしれない。」
    → Someone _______ (might be / could be) still in the office.