B1レベル:文構造
B1レベルでは、より複雑な文を構築するための重要な文法構造を学びます。これらの構造を習得することで、あなたの英語表現はより洗練され、多様になります。
1. 関係詞節(限定用法)
関係詞節は、名詞についての追加情報を提供する従属節です。B1レベルでは主に限定用法の関係詞節を学びます。
主な関係詞:
who: 人について説明する場合
- The woman who lives next door is a doctor.
- (隣に住んでいる女性は医者です)
which: モノについて説明する場合
- The book which I bought yesterday is interesting.
- (私が昨日買った本は面白いです)
that: 人またはモノについて説明する場合(フォーマルではwho/whichの代わりによく使われる)
- The car that I want to buy is expensive.
- (私が買いたい車は高いです)
where: 場所について説明する場合
- The restaurant where we had dinner was excellent.
- (私たちが夕食を食べたレストランは素晴らしかったです)
whose: 所有関係を示す場合
- The man whose car was stolen called the police.
- (車が盗まれた男性は警察に電話しました)
ポイント:
- 関係詞節は修飾する名詞の直後に置きます
- 限定用法は、どの人やものについて話しているかを特定するために必要な情報を提供します
- 関係詞が目的語の場合、省略可能:The book (that/which) I bought
2. 仮定法(条件文)
仮定法は、条件と結果を表現する文法構造です。
ゼロ条件文:
一般的な真理や習慣的な結果を表します。
- 形式:If + 現在形, 現在形
- If you heat water to 100 degrees, it boils.
- (水を100度に熱すると、沸騰します)
第一条件文:
将来起こりうる現実的な条件と結果を表します。
- 形式:If + 現在形, will + 動詞の原形
- If it rains tomorrow, I will stay at home.
- (明日雨が降れば、家にいます)
- If you study hard, you will pass the exam.
- (一生懸命勉強すれば、試験に合格するでしょう)
ポイント:
- if節では、たとえ未来のことを話していても現在形を使います
- 条件節と主節の順序は入れ替え可能です
3. 間接話法
他の人の言葉や考えを報告する方法です。
平叙文の間接話法:
- 直接話法:She said, "I am tired."
- 間接話法:She said (that) she was tired.
- (彼女は疲れていると言いました)
疑問文の間接話法:
Yes/No疑問文:
- 直接話法:He asked, "Do you like coffee?"
- 間接話法:He asked if/whether I liked coffee.
- (彼は私がコーヒーが好きかどうか尋ねました)
Wh-疑問文:
- 直接話法:She asked, "Where do you live?"
- 間接話法:She asked where I lived.
- (彼女は私がどこに住んでいるか尋ねました)
時制の変化:
- 現在形 → 過去形:"I work" → She said she worked
- 現在進行形 → 過去進行形:"I am working" → He said he was working
- 過去形 → 過去完了形:"I worked" → She said she had worked
- 現在完了形 → 過去完了形:"I have worked" → He said he had worked
ポイント:
- 時制が「後退」します(通常、一つ過去の時制に変わります)
- 代名詞は視点の変化に合わせて変わります
- thatは省略可能です
4. 受動態
動作を受ける対象(目的語)を文の主題として強調する構文です。
基本形式:
be動詞 + 過去分詞
現在形の受動態:
- 能動態:They build houses.
- 受動態:Houses are built (by them).
- (家は(彼らによって)建てられます)
過去形の受動態:
- 能動態:Someone stole my bike.
- 受動態:My bike was stolen.
- (私の自転車は盗まれました)
ポイント:
- 動作の行い手よりも、動作の対象や結果を強調したい時に使います
- 動作の行い手が不明または重要でない場合によく使われます
- 「by + 行為者」で動作の行い手を示すことができます
一般的に受動態がよく使われる場面:
- 科学的記述:Water is composed of hydrogen and oxygen.
- ニュース報道:The criminal was arrested yesterday.
- 公式文書:Applications must be submitted by Friday.